謁見
「国王陛下との謁見」などのように使う「謁見」という言葉。
「謁見」は、音読みで「えっけん」と読みます。
「謁見」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「謁見」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
謁見の意味
「謁見」には次の意味があります。
・身分の高い人、または目上の人に会うこと。おめみえ。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「謁」は「身分の高い人」を意味します。
したがって、「謁見」という言葉は、身分が高い人や目上の人に対して使う言葉であり、目下の人に対しては使いません。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・直接天皇にこれを渡したいといって謁見を希望した。
(出典:山田風太郎『同日同刻 ―太平洋戦争開戦の一日と終戦の十五日』)
・そして、全員がヤマタイ国の指導者であるヒミカに謁見したのだという。
(出典:今野敏『宇宙海兵隊ギガース5』)
・これからまさに将軍様に謁見するかのような衣冠束帯の出で立ちである。
(出典:冲方丁『光圀伝』)
・着いてこの謁見の間に通され、そのままここで待たされているのである。
(出典:夢枕獏『シナン2』)
・侍従が謁見希望者のリストに視線を投げ、皇帝の耳もとで何かささやく。
(出典:田中芳樹『銀河英雄伝説外伝 1 星を砕く者』)
類語
・拝謁(はいえつ)
意味:身分の高い人や目上の人に面会することをへりくだっていう語。つつしんでお目にかかること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・拝顔(はいがん)
意味:人に会うことをへりくだっていう語。お顔を拝すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・目見え(まみえ)
意味:まみえること。謁見(えっけん)。(出典:デジタル大辞泉)
・参謁(さんえつ)
意味:参上して目上の人や尊貴な人に会うこと。(出典:デジタル大辞泉)
・参進(さんしん)
意味:神前や貴人の前に進み出ること。(出典:精選版 日本国語大辞典)