要旨
「要旨を述べる」などのように使う「要旨」という言葉。
「要旨」は、音読みで「ようし」と読みます。
「要旨」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「要旨」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
要旨の意味
「要旨」には次の意味があります。
・主な内容。述べようとする内容の主要な点を短くまとめたもの。(出典:大辞林 第三版)
「要旨」は、話や本などの大事な部分をわかりやすくコンパクトにまとめたもののことです。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・こまかいことは抜きにして、要旨だけ話すからな、お前黙っていてくれよ。
(出典:ドストエフスキー/北垣信行訳『カラマーゾフの兄弟(3)』)
・ここの警官はきみの証言の要旨を話してくれた。
(出典:カー/仁賀克雄訳『死が二人をわかつまで』)
・放送の要旨は、聞いた者の口から、直ちに傷病兵たちに伝えられた。
(出典:三浦綾子『ちいろば先生物語』)
・さらにまた、講演要旨には、支隊の戦闘について、次のように記してある。
(出典:高木俊朗『全 滅』)
・本をパラパラとめくりながら、その本の要旨をつかむことのできる人がいる。
(出典:齋藤孝『「できる人」はどこがちがうのか』)
類語
・本旨(ほんし)
意味:本来の趣旨。真の目的。(出典:大辞林 第三版)
・主意(しゅい)
意味: 主要な意図。中心となる考え方。(出典:デジタル大辞泉)
・趣旨(しゅし)
意味:話や文章の言おうとする肝心なこと。(出典:大辞林 第三版)
・趣意(しゅい)
意味:文章や話などで、伝えようとしている意味や内容、考え。(出典:大辞林 第三版)
・来旨(らいし)
意味:他人の言ってよこした事柄の趣旨。(出典:大辞林 第三版)