激烈
「激烈な戦い」などのように使う「激烈」という言葉。
「激烈」は、音読みで「げきれつ」と読みます。
「激烈」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「激烈」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
激烈の意味
「激烈」には次の意味があります。
・きわめてはげしいこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
程度が非常に強いことを意味する言葉です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・母親にもそのくせがあったが、一種の激烈な発作のような怒りであった。
(出典:ロレンス/飯島淳秀訳『チャタレイ夫人の恋人』)
・ミツルくんは数分後には死んでしまったわけですから、激烈な症状です。
(出典:鳥飼否宇『中空』)
・いつの時代でも、どこの世界でも、女たちは激烈な恋にあこがれて来た。
(出典:石川達三『充たされた生活』)
・今一人の男が激烈な苦痛の状態にあって、その苦痛が突然やむとする。
(出典:スタンダール/白井浩司訳『恋愛論』)
・これで見ても、そうこの建物の震動は激烈なものでなかったことがわかる。
(出典:寺田寅彦『震災日記より』)
類語
・壮絶(そうぜつ)
意味:きわめて勇ましく激しいこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・激越(げきえつ)
意味:感情がはげしくたかぶって荒々しいこと。声などのはげしく高いこと。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・凄まじい(すさまじい)
意味:程度がはなはだしいさま。(出典:デジタル大辞泉)
・熾烈(しれつ)
意味:勢いが盛んで激しいこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・苛烈(かれつ)
意味: きびしくはげしいこと。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)