悪口雑言
「悪口雑言を浴びせる」などのように使う「悪口雑言」という言葉。
「悪口雑言」は、音読みで「あっこうぞうごん」と読みます。
「悪口雑言」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「悪口雑言」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
悪口雑言の意味
「悪口雑言」には次の意味があります。
・ いろいろさまざまに悪口を言うこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
口汚く思う存分に悪口を言う時に悪口雑言が使われます。また散々ののしることも意味します。悪口は悪態で雑言はいろいろ悪口を言うという意味があり、どちらも悪口を指していて悪口雑言は非常に口が悪いことを表しているでしょう。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・その悪口雑言は、いまでも耳に残っておると、そのとき島に同行していたあの連中がいう。
(出典:山田風太郎『地の果ての獄(下)』)
・親に悪口雑言ぞうごんの限りを浴びせ、生命の危険を覚えさせるほどの暴力を振う。
(出典:森村誠一『花刑』)
・大蔵の悪口雑言は決してそれだけのものではなかったのだ。
(出典:吉川英治『私本太平記』)
・親しくなってしまうと、ふた言めにいうことは明子への悪口雑言だった。
(出典:瀬戸内晴美『美は乱調にあり』)
・それがこんな結果になって、悪口雑言の応酬にわれを忘れるとは!
(出典:ドイル/永井淳訳『毒ガス帯』)
類語
・罵詈雑言(ばりぞうごん)
意味:相手に向かって、悪口の限りを尽くすこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・爬羅剔抉(はらてっけつ)
意味: 人の秘密や欠点などをあばき出すこと。(出典:デジタル大辞泉)
・讒謗(ざんぼう)
意味:人をあしざまに言うこと。(出典:デジタル大辞泉)
・罵倒(ばとう)
意味:激しくののしること。ひどい悪口を言うこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・誹謗(ひぼう)
意味:他人を悪く言うこと。そしること。(出典:デジタル大辞泉)