猥褻
「猥褻な行為」などのように使う「猥褻」という言葉。
「猥褻」は、音読みで「わいせつ」と読みます。
「猥褻」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「猥褻」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
猥褻の意味
「猥褻」には次の意味があります。
・下品でみだらなこと。特に、性欲に関することを不健全な方法・態度で扱うこと。
(出典:精選版 日本国語大辞典)
三大欲求ではありますが人として相手が不快に感じるであろう行為は慎む他ありません。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・胸に掛けた箱の上で、人形に猥褻わいせつな営みを演じさせている傀儡師くぐつしもいる。
(出典:柴田錬三郎『決闘者 宮本武蔵(上)』)
・びた看板のグロテスクで猥褻わいせつな女が、その光に合わせて表情を変えた。
(出典:牧野修『屍の王』)
・そのうちに、一人の男が犬を連れに来て、猥褻な冗談を言い始めた。
(出典:ロレンス/吉田健一訳『息子と恋人 上巻』)
・その人とつきあっている女のひとだって猥褻効果だけはちゃんともらっているはずだ。
(出典:姫野カオルコ『不倫〈レンタル〉 -処女三部作3』)
・トルストイは女の話をする時には少しも猥褻わいせつを嫌はなかつた。
(出典:芥川竜之介『文芸的な、余りに文芸的な』)
類語
・はしたない
意味:慎みがなく、礼儀にはずれたり品格に欠けたりして見苦しい。
(出典:デジタル大辞泉)
・下劣(げれつ)
意味:下品で卑しいこと。
(出典:デジタル大辞泉)
・卑猥(ひわい)
意味:品がなくみだらなこと。
(出典:デジタル大辞泉)
・淫靡(いんび)
意味:男女の関係、風俗などが乱れていること。
(出典:デジタル大辞泉)
・俗悪(ぞくあく)
意味:低級で下品なこと。
(出典:デジタル大辞泉)