稜線
「山の稜線」などのように使う「稜線」という言葉。
「稜線」は、音読みで「りょうせん」と読みます。
「稜線」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「稜線」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
稜線の意味
「稜線」には次の意味があります。
・山の峰と峰を結んで続く線。尾根。(出典:大辞林 第三版)
わかりやすく言うと、「一番高いところを線のようにつないだ山の姿」という意味です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ まだ夜にはほど遠い色の空を背に、山の稜線とそこに佇む建物が見えた。
(出典:小野不由美『屍鬼(上)』)
・ 丘の稜線を利用し、獲物に姿を見られないように接近しようというのだ。
(出典:水野良『魔法王国カストゥール 復讐のファーラム』)
・下りきって稜線の底に着いたら、そこからさらに谷の底へと下ります。
(出典:高千穂遙『美獣 神々の戦士』)
・ それに呼応して、城塁の稜線にあらわれたのは、まっ赤な炎の列だった。
(出典:井上祐美子『五王戦国志1 乱火篇』)
・ 美しく見える稜線も、実はきり立っていて、たちまちけがをしてしまう。
(出典:ユゴー/榊原晃三訳『九十三年』)
類語
・尾根(おね)
意味:谷と谷または盆地と盆地などの間にあり、連続している山地の突起部をいう。(出典:日本大百科全書(ニッポニカ))
・山稜(さんりょう)
意味:山頂から山頂へ続く峰すじ。山の尾根(おね)。(出典:デジタル大辞泉)
・リッジ
意味:山の背。山稜(さんりょう)。尾根。(出典:デジタル大辞泉)
・山の端(やまのは)
意味:山を遠くからながめたとき、山の空に接する部分。稜線(りょうせん)。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・山際(やまぎわ)
意味:空の、山に接して見える部分。山の稜線のそばの空。(出典:精選版 日本国語大辞典)