緻密
「緻密な計算」などのように使う「緻密」という言葉。
「緻密」は、音読みで「ちみつ」と読みます。
「緻密」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「緻密」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
緻密の意味
「緻密」には次の意味があります。
・細かいところまで注意が行き届いていて、手落ちのないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
「緻密」は、上記の他にも「紙などがきめ細かいこと」や「細工などが丁寧なこと」などの意味で使うことも多いです。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ひとつには、信長のクーデター計画が緻密でありすぎたためでもあった。
(出典:半村良『産霊山秘録 上の巻』)
・しかし、ソ連もアメリカに負けずに諜報網を緻密に敷いていた筈である。
(出典:松本清張『日本の黒い霧(上)』)
・壁かべの石組みはきわめて緻密で、どこにも水が出てきそうな隙間や穴がない。
(出典:山本弘『サーラの冒険 5 幸せをつかみたい !』)
・だが、これほど緻密で巨大で鮮やかで圧倒的なものを誰が描いたのだろう。
(出典:恒川光太郎『夜市』)
・緻密すぎるほど緻密にやるくせに、彼を一度にそこまで信用してしまう。
(出典:半村良『楽園伝説』)
類語
・細密(さいみつ)
意味:きわめてこまかいこと。こまかくくわしいこと。また、そのさま。精密。綿密。(出典:日本国語大辞典)
・密(みつ)
意味:こまかいこと。すきまのないこと。(出典:日本国語大辞典)
・丹念(たんねん)
意味:細かいところにまで注意を払うこと。(出典:デジタル大辞泉)
・念入り(ねんいり)
意味:細かい点にまでよく気をつけて物事をすること。(出典:デジタル大辞泉)
・細細(こまごま)
意味:こまかいさま。くわしいさま。また、念入りなさま。ことこまか。(出典:デジタル大辞泉)