各論
「総論賛成、各論反対」などのように使う「各論」という言葉。
「各論」は、音読みで「かくろん」と読みます。
「各論」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「各論」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
各論の意味
「各論」には次の意味があります。
・細かい、それぞれの項目についての意見、論文。(出典:日本国語大辞典)
「各論」をわかりやすく言うと「全体をいくつかの項目に分けたときの、そのひとつひとつについての意見」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・総論で利害が一致しても、各論に入ればエゴがむき出しになるだろう。
(出典:佐藤正明『トヨタ・GM 巨人たちの握手』)
・試合前のミーティングで飯野監督はいつもと違ってやや各論に及ぶ話をした。
(出典:山際淳司『スローカーブを、もう一球』)
・さて、中村天風氏の本に戻るが、健康法の各論にも多くのページが使われている。
(出典:星新一『きまぐれ学問所』)
・私はそこまでで一応打ち切って、各論は現地でのべるといった。
(出典:阿佐田哲也『新麻雀放浪記』)
・その各論で述べられている疾病には、のちのクレペリンの分類の特色を見ることはできない。
(出典:北杜夫『楡家の人びと (上)』)
類語
・細論(さいろん)
意味:きめ細かに議論すること。細かに論評すること。また、そのもの。(出典:日本国語大辞典)
・詳述(しょうじゅつ)
意味:詳しく述べること。詳叙。(出典:日本国語大辞典)
・一案(いちあん)
意味:いろいろ考えられるうちの、一つの考え。(出典:日本国語大辞典)