書生
「書生さん」などのように使う「書生」という言葉。
「書生」は、音読みで「しょせい」と読みます。
「書生」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「書生」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
書生の意味
「書生」には次の意味があります。
・ 学問を身につけるために勉強をしている人。勉学中の若者。学生。(出典:デジタル大辞泉)
主に、大正・明治時代に「学生」を表す言葉として用いられています。
元々は中国から「学修を修める者」という意味で伝わった言葉です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・うちの書生が二人ばかり棍棒か何かを持って集まって行った。
(出典:斎藤茂吉『三筋町界隈』)
・夕方は下宿屋の二階三階に、書生さんたちが大勢てすりに腰をかけていた。
(出典:長谷川時雨『旧聞日本橋』)
・先生のお宅へ書生に置いてもらえないかという相談を持ち出したことがある。
(出典:寺田寅彦『夏目漱石先生の追憶』)
・その頃の書生には、こういう湯屋の女と夫婦約束をした人もあった。
(出典:森鴎外『ヰタ・セクスアリス』)
・みちみち本間は彼の家の書生がよく行くという奇妙な家の話をした。
(出典:安岡章太郎『花祭』)
類語
・学生(がくせい)
意味:学問をしている人。現在は普通、高校生以上、特に大学に通って学ぶ者をいう。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・学徒(がくと)
意味:学問の研究に従事する人。研究者。学生と生徒。(出典:デジタル大辞泉)
・塾生(じゅくせい)
意味:塾で学ぶ学生・生徒。(出典:精選版 日本国語大辞典)