両立
「仕事と家事の両立」などのように使う「両立」という言葉。
「両立」は、音読みで「りょうりつ」と読みます。
「両立」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「両立」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
両立の意味
「両立」には次の意味があります。
・二つともに並び立つこと。二つのものが互いに他の存立を妨げることがないこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
二つのものについて、そのどちらも互いを妨げずに成り立つこと、という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・彼女は自分の問題と自分の恋人とを両立させようとしたがだめだった。
(出典:デュマ・フィス/石川登志夫訳『椿姫』)
・この奇怪な二つの矛盾が葉子の心の中には平気で両立しようとしていた。
(出典:有島武郎『或る女』)
・職業的な義務と個人的な欲求を両立させるには、こうするしかないようだ。
(出典:丈月城『カンピオーネ! 4 英雄と王』)
・家庭人であることと俳優であることとを、どうやって両立させるか。
(出典:石川達三『充たされた生活』)
・二つを両立させるわけにいかず、仕事を優先させざるをえなかったのだろう。
(出典:星新一『きまぐれフレンドシップ PART2』)
類語
・併存(へいそん)
意味:二つまたはそれ以上のものが同時に存在すること。(出典:デジタル大辞泉)
・共存(きょうぞん)
意味:互いに助け合い、自分も他人もともども生存すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・混在(こんざい)
意味:いりまじること。まじりあって存在すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・並立(へいりつ)
意味:二つ以上のものが並んで立つこと。(出典:デジタル大辞泉)
・同時(どうじ)
意味:時を同じにすること。同じ時に行われること。(出典:デジタル大辞泉)