決壊
「ダムの決壊」などのように使う「決壊」という言葉。
「決壊」は、音読みで「けっかい」と読みます。
「決壊」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「決壊」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
決壊の意味
「決壊」には次の意味があります。
・堤防などが切れて崩れること。(出典:デジタル大辞泉)
「決壊」をわかりやすく言うと「ダムや堤防が途中から切れて崩壊すること」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・心に溜め込んでいた不安が、ダムが決壊したかのように広がっていく。
(出典:稲泉連『僕らが働く理由、働かない理由、働けない理由』)
・遊んでいる兵隊は堤防決壊の激流のなかに網をひたして魚をとっていた。
(出典:石川達三『武 漢 作 戦』)
・かろうじて保たれていた彼女の権威はこの瞬間決壊したと言ってもいいだろう。
(出典:西尾維新『物語シリーズ ひたぎスローイング』)
・百を超えるノイズが、ダムが決壊したような勢いで飛び出してくる。
(出典:白瀬修『おと×まほ 第1巻』)
・しかし、それはたとえて言うならいつ決壊するかわからない堤防のようなもの。
(出典:茅田砂胡『デルフィニア戦記 第8巻 「風塵の群雄」』)
類語
・壊滅(かいめつ)
意味:すっかりだめになってしまうこと。(出典:デジタル大辞泉)
・破棄(はき)
意味:破り捨てること。(出典:デジタル大辞泉)
・崩れる(くずれる)
意味:まとまった形をし、安定していたものが、支える力を失ってこわれる(出典:デジタル大辞泉)
・全壊(ぜんかい)
意味: すっかりつぶれること。完全にこわれること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・倒壊(とうかい)
意味:建物などがたおれてつぶれること。(出典:デジタル大辞泉)