理不尽
「理不尽な目に合う」などのように使う「理不尽」という言葉。
「理不尽」は、音読みで「りふじん」と読みます。
「理不尽」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「理不尽」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
理不尽の意味
「理不尽」には次の意味があります。
・道理をつくさないこと。道理に合わないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
「理不尽」をわかりやすく言うと「一般的な道理や筋道にあわず、無茶苦茶なこと」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・それがいかに理不尽なことか、自分がいちばんわかっていたからである。
(出典:林真理子『初夜』)
・父にとっては、あまりに突然で理不尽な出来事への涙だったに違いない。
(出典:竜騎士07『ひぐらしのなく頃に 06 罪滅ぼし編』)
・それは理不尽ではあるが、竜之助なりの理屈をもっていたことがわかる。
(出典:今村仁司『「大菩薩峠」を読む ―峠の旅人』)
・理不尽な事件に巻きこまれた傷手を、少しでも小さくするのは自分だわ。
(出典:三浦綾子『銃口』)
・そしてクトゥーチクをつき動かしたわけのわからない理不尽な恐怖をも。
(出典:エディングス『ベルガリアード物語4 魔術師の城塞』)
類語
・不条理(ふじょうり)
意味: 筋道が通らないこと。道理に合わないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・不合理(ふごうり)
意味:道理や理屈にかなっていない・こと(さま)。 (出典:大辞泉 第三版)
・荒唐無稽(こうとうむけい)
意味:言動に根拠がなく、現実味のないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・背理(はいり)
意味:道理にそむくこと。論理に反していること。(出典:デジタル大辞泉)
・背馳(はいち)
意味:くいちがうこと。合わないこと。理にそむくこと。 (出典:大辞林 第三版)