シンメトリー
「シンメトリーなデザイン」などのように使う「シンメトリー」という言葉。
英語では「symmetry」表記します。
「シンメトリー」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「シンメトリー」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
シンメトリーの意味
「シンメトリー」には次の意味があります。
・左右が同じ形であること。左右対称。左右均斉。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「シンメトリーな建造物」で「左右対称の建造物」という意味になります。
シンメトリーな建造物はヨーロッパの建造物に多い構図です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・シンメトリーに作られているはずなのに、その扉の対称物は見つからなかった。
(出典:井上真『鋼の錬金術師3 白い花の舞う谷』)
・西洋のシンメトリーの美学に対して、アシンメトリーといわれている。
(出典:赤瀬川原平『優柔不断術』)
・わたしと彼女はほぼ完全にシンメトリーなのだ。彼女に欠けているところはわたしにも欠けており、わたしが持っているものは彼女も持っている。
(出典:東山彰良『流』)
・女性にしても同様で、シンメトリーな身体をもった女性ほどもてるし、しかも子供の数も多いのだ。
(出典:澤口俊之『あぶない脳』)
・白い東屋のような建物や、自然界にはありえない完全にシンメトリーな樹が、あちこちに立っていた。
(出典:山本弘『妖魔夜行 戦慄のミレニアム(下)』)
類語
・鏡像(きょうぞう)
意味:二つの物体の物理的関係が面対称であるとき、一方を、他方に対していうことば。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・線対称(せんたいしょう)
意味:一つの図形について、ある一本の直線を折り目としたとき図形が完全に重なること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・対称(たいしょう)
意味:ものとものとが互いに対応しながらつりあいを保っていること。(出典:デジタル大辞泉)
・対称図形(たいしょうずけい)
意味:ある点または直線に関して対称であるような図形。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・均衡(きんこう)
意味:二つ以上の物が平均を保つこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)