今宵
「今宵は月が綺麗」などのように使う「今宵」という言葉。
「今宵」は、音読みで「こよい」と読みます。
「今宵」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「今宵」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
今宵の意味
「今宵」には次の意味があります。
・今夜。今晩。(出典:デジタル大辞泉)
今の夜という意味で使われることが多いですが、昨日の夜という意味でも使われる場合があります。
今晩はその日の夜を表しており、今宵とほとんど似た意味ではありますが、今宵は趣や風情があり古き言葉であります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・しかし、今宵こよい事件が起ころうとしているのは大阪ではなく名古屋である。
(出典:佐島勤『魔法科高校の劣等生 12 ダブルセブン編』)
・そうなれば、今宵はこの城に本陣を置くのがまずもって安全であった。
(出典:新田次郎『武田勝頼(二)』)
・今宵パリで計画どおりに事が運べば、あるものがまもなく手にはいる。
(出典:ダン・ブラウン『ダヴィンチ・コード(上)』)
・今宵はいやでも帰らねばならぬはずなのに、まだ帰って来ないのであります。
(出典:中里介山『大菩薩峠』)
・今宵突然訪れた二人の食した夕食は、老人の何食分かを奪ったものであった。
(出典:森村誠一『黒い墜落機(ファントム)』)
類語
・今晩(こんばん)
意味:今日の晩。いま過ごしている晩。今夜。こよい。(出典:デジタル大辞泉)
・今夜(こんや)
意味:きょうの夜。こんばん。こよい。今夕。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・当夜(とうや)
意味:その夜。その事のあった夜。(出典:デジタル大辞泉)
・今夕(こんせき)
意味:きょうの夕刻。また、今晩。こよい。こんや。こんゆう。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・宵(よい)
意味:日が暮れて間もないころ。また、日暮から夜中までの間。(出典:精選版 日本国語大辞典)