四方山
「四方山の話」などのように使う「四方山」という言葉。
「四方山」は、訓読みで「よもやま」と読みます。
「四方山」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「四方山」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
四方山の意味
「四方山」には次の意味があります。
・世間。また、世間のさまざまなこと。(出典:デジタル大辞泉)
「四方山の話」とは「雑談」や「世間話」といった表現になります。
また漢字そのままに「四方にある山」という意味でも使われますが、上記の意味で使われることが多いです。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・四方山の話の末に、これから私達が向はうとする石見地方のことが出た。
(出典:島崎藤村『山陰土産』)
・四方山の話がはずんで、いろいろの変化や奇蹟のことも話題にのぼつた。
(出典:平井肇『ディカーニカ近郷夜話 前篇』)
・四方山の話をした末に賀川市長は教育者大会の失敗に終った話をした。
(出典:賀川豊彦『空中征服』)
・夕飯の時は、またお角を相手にして、軽快に四方山の話を語り出でました。
(出典:中里介山『大菩薩峠』)
・むしろ時間的にいえば、ほかの四方山の話をしていたときのほうが多かったであろう。
(出典:横溝正史『真珠郎』)
類語
・アソートメント
意味:各種類を詰め合わせたもの。詰め合わせ。盛り合わせ。(出典:デジタル大辞泉)
・千万(せんばん)
意味:さまざま。いろいろ。はなはだ。まったく。(出典: デジタル大辞泉 )
・雑多(ざった)
意味:いろいろなものが入りまじっていること。また、そのさま。(出典: デジタル大辞泉 )
・炉辺談話(ろへんだんわ)
意味:囲炉裏のそばでくつろいでするおしゃべり。炉ばたの四方山話。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・懇話(こんわ)
意味:うちとけて親しく話しあうこと。懇談。(出典:精選版 日本国語大辞典)