破産
「自己破産」などのように使う「破産」という言葉。
「破産」は、音読みで「はさん」と読みます。
「破産」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「破産」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
破産の意味
「破産」には次の意味があります。
・財産をすべて失うこと。(出典:デジタル大辞泉)
また、「経済的に行きづまって,債権者に対する債務の弁済ができなくなること」を意味することもあります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・もっとも、我家の破産はかえってこの子には幸いだったかも知れません。
(出典:ガボリオ/松村喜雄訳『ルコック探偵(上)』)
・彼には美しい妻がいたが、破産後のごたごたで別れることになったという。
(出典:林真理子『野ばら』)
・自分の身をあやまっただけでなく、家族までも破産寸前に追いやってから、自殺したという噂でございます。
(出典:シャーロット・ブロンテ/大井浩二訳『ジェイン・エア(上)』)
・ウォール街の頭のいい人たちでも、破産してしまう人はずいぶんいますもの。
(出典:ウェブスター/北川悌二訳『あしながおじさん』)
・私は、一年に二回ずつ破産してはまた出発し直して生きて来ていたわけである。
(出典:太宰治『十五年間』)
類語
・無一文(むいちもん)
意味:少しもお金を持っていないさま、または少しもお金を持っていない人を指す語。(出典:実用日本語表現辞典)
・倒産(とうさん)
意味:企業が経営資金のやりくりがつかなくなってつぶれること。(出典:デジタル大辞泉)
・素寒貧(すーかんぴん)
意味:貧乏で何も持たないこと。まったく金がないこと。(出典:デジタル大辞泉)
・経営破綻(けいえいはたん)
意味:倒産のこと。(出典:デジタル大辞泉)
・自主廃業(じしゅはいぎょう)
意味:経営の先行き不透明感などを理由に、自主的に経営の存続を中断すること。(出典:証券用語集)