様相
「ひどい様相」などのように使う「様相」という言葉。
「様相」は、音読みで「ようそう」と読みます。
「様相」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「様相」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
様相の意味
「様相」には次の意味があります。
・ありさま。すがた。(出典:デジタル大辞泉)
「ひどい様相」で「ひどいありさま」や「ひどいすがた」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・光を失っただけで、世界はこれ程に違った様相を示すものなのか。
(出典:京極夏彦『姑獲鳥の夏』)
・改めて見廻すと部屋はすっかり様相を変え、周りが家具でうずまっていた。
(出典:渡辺淳一『花埋み』)
・視野を埋めた荒涼は、ますますその絶望的様相を強めている。
(出典:森村誠一『日本アルプス殺人事件』)
・歌舞伎町は国際的な魔界の様相を見せはじめているのではないのか?
(出典:橋本克彦『欲望の迷宮 新宿歌舞伎町』)
・急に話が現実的な様相を帯びたように思えたのだ。
(出典:山田正紀『崑崙遊撃隊』)
類語
・模様(もよう)
意味:外に現われるかたちやありさま。また、推移するようす。ふぜい。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・光景(こうけい)
意味:目にみえる景色。また、事件などの具体的な場面の有様。現在では多く人を感動させたり、刺激したりする情景をいう。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・様態(ようたい)
意味:物の在り方や行動の様子。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・概況(がいきょう)
意味:だいたいの様子。あらまし。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・事相(じそう)
意味:事のなりゆきのありさま。物事の様子。(出典:精選版 日本国語大辞典)