療養
「自宅で療養する」などのように使う「療養」という言葉。
「療養」は、音読みで「りょうよう」と読みます。
「療養」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「療養」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
療養の意味
「療養」には次の意味があります。
・病気やけがの手当てをし、からだを休めて健康の回復をはかること。(出典:デジタル大辞泉)
「療養」は、漢字の通り「治療」と「養生(ようじょう)」を意味します。
「治療」は、「病気やけがを治すこと」、「養生」は「病気からの回復に努めること」という意味の言葉です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・私がそうした同情を持つまでには七、八年もの療養生活が必要であった。
(出典:三浦綾子『孤独のとなり』)
・当時病院で療養中だった私を、わざわざ九州から訪ねてきてくれたのだ。
(出典:綾辻行人『人形館の殺人』)
・きっと療養所を抜け出してこの村へかえって来たのにちがいありません。
(出典:横溝正史『金田一耕助ファイル02 本陣殺人事件』)
・ 療養中の彼にとって、自転車に乗っても決して近い道のりではなかった。
(出典:三浦綾子『塩狩峠 道ありき』)
・スイスへ行ってある教授のところで療養しているうちに五年は過ぎた。
(出典:ドストエフスキー/中山省三郎訳『白痴(上)』)
類語
・治療(ちりょう)
意味:病気やけがをなおすこと。病気や症状を治癒あるいは軽快させるための医療行為。(出典:デジタル大辞泉)
・闘病(とうびょう)
意味:病気を治そうという強い意志で療養につとめること。(出典:デジタル大辞泉)
・養生(ようじょう)
意味:病気の回復につとめること。(出典:デジタル大辞泉)
・保養(ほよう)
意味:からだを休ませて健康を養うこと。(出典:デジタル大辞泉)