異例
「異例の暑さ」などのように使う「異例」という言葉。
「異例」は、音読みで「いれい」と読みます。
「異例」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「異例」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
異例の意味
「異例」には次の意味があります。
・普通と異なる例。今までに例がないこと。(出典:デジタル大辞泉)
「異例」をわかりやすく言うと「いつも通りではなく、現在までに同じような例が無いこと」という意味です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・薩摩藩が密貿易をもって経済の建直しをしたのは、異例中の異例である。
(出典:海音寺潮五郎『列藩騒動録(一)』)
・広島地方気象台に台長以外の技師が配置されていたのは異例のことであった。
(出典:柳田邦男『空白の天気図』)
・戦場に女がいるという異例さから考えても、別人では有り得ないだろう。
(出典:井上祐美子『五王戦国志7 暁闇篇』)
・これほどの重大事件としては、異例ともいえるほど短い会見時間である。
(出典:石田衣良『うつくしい子ども』)
・結果として、こういったケースでは異例の人数が割り振られたのである。
(出典:森博嗣『四季 2 夏』)
類語
・例外(れいがい)
意味:一般の例にはずれること。通例の原則にあてはまらないこと。また、そのもの。(出典: 精選版 日本国語大辞典)
・異常(いじょう)
意味:普通と異なっていること。並みはずれていること。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・特別(とくべつ)
意味:普通一般と異なっていること。また、そのさま。普通でないさま。格別。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・図無し(ずなし)
意味:途方もないこと。際限のないこと。また、そのような物・人や、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・途轍もない(とてつもない)
意味:途方もない。また、並み外れている。(出典:デジタル大辞泉)