下馬評
「下馬評が耳に入る」などのように使う「下馬評」という言葉。
「下馬評」は、音読みで「げばひょう」と読みます。
「下馬評」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「下馬評」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
下馬評の意味
「下馬評」には次の意味があります。
・第三者が興味本位にするうわさ・批評。(出典:デジタル大辞泉)
「下馬評」の語源は、神社や城郭(じょうかく=お城のこと)の門前で主人や君主を待つ場所を「下馬先(げばさき)」と呼び、そこでお供の者が噂ばなしや批評をしていたことにあります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・それなりの力量の持ち主がやってきているわけであるが、会場に行くと、下馬評が耳に入ってくる。(出典:後藤正治『リターンマッチ』)
・注目の裁判とはいいながら、事実上の手続きで終わるだろうと、白けた下馬評があったことは事実だった。(出典:佐藤賢一『王妃の離婚』)
・このシリーズは巨人有利の下馬評だったが、私は、阪急に福本がいるだけに楽観はしていなかった。(出典:牧野茂『巨人軍かく勝てり V9達成の秘密』)
・下馬評通り、三田村学園との対戦を制したうちが、全国大会出場の切符を手にすることになった。(出典:誉田哲也『武士道セブンティーン』)
・うわさをききつけたものとみえて、つる薔薇の垣根の外には、大勢の人々が集まって盛んに下馬評をやっているのだった。(出典:横溝正史『呪いの塔』)
類語
・世評(せひょう)
意味:世間の評判。(出典:デジタル大辞泉)
・巷説(こうせつ)
意味: 世間のうわさ。ちまたのとりざた。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・衆評(しゅうひょう)
意味:世間一般の人たちの批評。大衆の間での評判。(出典:デジタル大辞泉)
・世間口(せけんぐち)
意味:世間のうわさ。世間の口。(出典:デジタル大辞泉)
・四方山話(よもやまばなし)
意味:いろいろな話題の話。世間話。(出典:デジタル大辞泉)