言霊
「言霊の幸う国」などのように使う「言霊」という言葉。
「言霊」は、訓読みで「ことだま」と読みます。
「言霊」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「言霊」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
言霊の意味
「言霊」には次の意味があります。
・古代日本で、言葉に宿っていると信じられていた不思議な力。発した言葉どおりの結果を現す力があるとされた。(出典:デジタル大辞泉)
「言」は「ことば」、「霊」は「神秘的な力」を意味する漢字です。
現代でも、言葉には不思議な力が宿る、という考え方は生きており、不吉なことを口にすると現実になる、と考える人はいます。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・その土地にはやはり、その土地のみが持つ言霊というものがあるのだ。
(出典:永沢光雄『AV女優(上)』)
・そこに宿る言霊は、遭遇した直後とは比較にならないほど重厚だった。
(出典:丈月城『カンピオーネ! 1 神はまつろわず』)
・どうでもいい事だが、言霊というのは本当にあるのかも知れない。
(出典:辻内智貴『青空のルーレット』)
・つまり、完結した意味をもった文章でなければ、言霊はないことになる。
(出典:折口信夫『日本文学の発生』)
類語
・言魂思想(ことだましそう)
意味:言語そのものに霊力が宿っているという信仰。(出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)
・霊性(れいせい)
意味:非常にすぐれた性質。超人的な力をもつ不思議な性質。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・祝詞(のりと)
意味:神前に奏上する詞。(出典:日本大百科全書)
・言霊信仰(ことだましんこう)
意味:言語そのものに霊力が宿っているという信仰。(出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)
・心神(しんしん)
意味:こころ。精神。気分。気持。魂。神心。(出典:精選版 日本国語大辞典)