即戦力
「即戦力として活躍する」などのように使う「即戦力」という言葉。
「即戦力」は、音読みで「そくせんりょく」と読みます。
「即戦力」とは、どのような意味の言葉でしょうか？
この記事では「即戦力」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
即戦力の意味
「即戦力」には次の意味があります。
・とくに訓練しなくてもすぐに使える戦力。転じて、事を行なおうとするときに、すぐに使え、重要な働きをする力。（出典：精選版 日本国語大辞典）
一般社会の企業やスポーツの世界などで、「すぐに使える人材」などの意味で用いられています。
わかりやすく言えば「すぐに戦力になること」が「即戦力」です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・高校を出ていきなりプロの世界に入ったピッチャーが即戦力として活躍するケースは少ない。（出典：山際淳司『エンドレス・サマー』）
・新入社員とはいえ、大企業といえないところでは即戦力でないとやっていけない。（出典：山本弘,安田均,高井信『妖魔夜行 しかばね綺譚』）
・ルックス・技術・体力など、トータルバランスには定評あり。あなたのバンドの即戦力になります。（出典：中村航『ぐるぐるまわるすべり台』）
・工房には二十代の門下生も数人いたものの、松浦は辰巳の穴を埋める即戦力を求め、美術院から三十歳の修復師を引っ張ってきた。それが吾郎だった。（出典：森絵都『風に舞いあがるビニールシート』）
・アトランティコBの成績よりも、トップチームのための即戦力選手の発掘がスチュアート監督に課せられた仕事のようだ。（出典：野沢尚『龍時(リュウジ)1─2』）
類語
・戦力（せんりょく）
意味：スポーツや政治・労働運動などで、戦う力。また、事を行ううえでの重要な働き手。（出典：デジタル大辞泉）
・手腕（しゅわん）
意味：物事をうまく処理していく能力。（出典：デジタル大辞泉）
・才幹（さいかん）
意味：物事を成し遂げる知恵や能力。（出典：デジタル大辞泉）
・機動力（きどうりょく）
意味：戦術的に行動できる能力。転じて一般的に、状況に応じてすばやく活動できる能力。（出典：精選版 日本国語大辞典）
・推進力（すいしんりょく）
意味： 推進させる力。おしすすめて実行させる力。（出典：精選版 日本国語大辞典）
