派生
「作品から派生した」などのように使う「派生」という言葉。
「派生」は、音読みで「はせい」と読みます。
「派生」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「派生」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
派生の意味
「派生」には次の意味があります。
・ある源から別の物事が分かれ出ること。分派して発生すること。また、そのもの。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「派生」をわかりやすく言うと「物事の大元から分かれて別の新しいものができること」です。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・そこから派生するなにかがあるかもしれないと思って、私は楽しみにしていたのです。
(出典:片岡義男『道順は彼女に訊く』)
・それ以外の困難は、実際問題としてすべてこれから派生するのである。
(出典:ホーガン『創世記機械械』)
・ま、以上の量をいちど作ったら、派生料理で数日は暮せる、とみていい。
(出典:荻昌弘『大人のままごと』)
・まったく同じ環境で語られる物語なのに、なぜああも違う物語に派生するのか。
(出典:竜騎士07『ひぐらしのなく頃に 3 祟殺し編』)
・このやうに第二次的性質は第一次的性質から派生されたものである。
(出典:三木清『認識論』)
類語
・導出(どうしゅつ)
意味:みちびきだすこと。特に、論理的に結論をひきだすこと。(出典:)
・由来(ゆらい)
意味:物事がそれを起源とするところ。また、物事が今までたどってきた経過。来歴。由緒。いわれ。(出典:デジタル大辞泉)
・分派(ぶんぱ)
意味:主となるものから分かれ出ること。また、分かれたもの。(出典:デジタル大辞泉)
・分岐(ぶんき)
意味:行く先が別々に分かれること。ふたまたになること。(出典:デジタル大辞泉)
・スピンオフ(spin-off)
意味:企業が事業部などの一部門を独立させて別の会社(例えば、子会社)をつくること。(出典:デジタル大辞泉)