絶佳
「眺望絶佳」などのように使う「絶佳」という言葉。
「絶佳」は、音読みで「ぜっか」と読みます。
「絶佳」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「絶佳」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
絶佳の意味
「絶佳」には次の意味があります。
・すぐれていて美しいこと。非常にすぐれていること。 (出典:精選版 日本国語大辞典)
風景が非常に美しいという意味で使われることが多いです。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・前方に太平洋を、後方に石鎚山系を見わたす眺望が絶佳である。
(出典:田中澄江『花の百名山』)
・閣は水に臨み、欄は外洋の眺めまでを入れ、風光なんとも絶佳である。
(出典:吉川英治『新・水滸伝(二)』)
・秋、深まりて、嵐峡の錦繍一際色映え、京の絶佳ここに極まるの感があった。
(出典:池宮彰一郎『最後の忠臣蔵』)
・九州に行った菊池寛が、旅館の野立ち看板に、「見晴らし絶佳」と書いたのを見て、うれしそうに、いった。
(出典:戸板康二『新ちょっといい話』)
・絵巻物には風光絶佳な背景も多々。
(出典:古川日出男『アラビアの夜の種族2』)
類語
・明媚(めいび)
意味:山水のけしきの、清らかで美しいこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・風光明媚(ふうこうめいび)
意味:自然の風景が清らかで美しいこと。(出典:四字熟語を知る辞典)
・見事(みごと)
意味:美しいこと。様子が立派なこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・佳麗(かれい)
意味:ととのっていて美しいこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・婉美(えんび)
意味:しとやかで美しいこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)