蒐集
「蒐集癖がある」などのように使う「蒐集」という言葉。
「蒐集」は、音読みで「しゅうしゅう」と読みます。
「蒐集」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「蒐集」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
蒐集の意味
「蒐集」には次の意味があります。
・いろいろとりあつめること。よせあつめること。また、そのもの。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「蒐集」は「収集」と同じ言葉です。
本来は「蒐集」という漢字でしたが、戦後簡略化されるにあたり、「蒐」が常用漢字ではなくなったため「収」になりました。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・あなたと娘さんが死体を蒐集しているなんてことは考えられませんな。
(出典:セイヤーズ/小山内徹訳『ピーター卿乗り出す』)
・勉強ではなく、知識を蒐集して頭の中に 並べるという行為が好きなのだ。
(出典:暁works『るいは智を呼ぶ5 茅場茜子』)
・自分が一番可愛いのだから、自己蒐集こそ最も意味があるのではないか。
(出典:江戸川乱歩/紀田順一郎編『江戸川乱歩随筆選』)
・これらは捜査過程において残りなく発見蒐集されなければならない。
(出典:森村誠一『日本アルプス殺人事件』)
・変体刀蒐集後はその土地に長居をしないことが習慣のようになってきた。
(出典:西尾維新『刀語(全12巻) 刀語 5 第五話 賊刀・鎧』)
類語
・コレクター
意味:美術品・切手・書籍などの収集家。(出典:デジタル大辞泉)
・集輯(しゅうしゅう)
意味:いろいろ集めて編集すること。(出典:デジタル大辞泉)
・集める(あつめる)
意味:多くの人や物を一つところにまとめる。(出典:デジタル大辞泉)
・寄集(よせあつめ)
意味:寄せ集めること。また、寄せ集めたもの。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・集成(しゅうせい)
意味:多くのものを集めて、一つにまとめること。また、そのまとめたもの。(出典:精選版 日本国語大辞典)