贈収賄
「贈収賄事件」などのように使う「贈収賄」という言葉。
「贈収賄」は、音読みで「ぞうしゅうわい」と読みます。
「贈収賄」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「贈収賄」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
贈収賄の意味
「贈収賄」には次の意味があります。
・贈賄と収賄。賄賂(わいろ)を贈ることと受け取ること。(出典:デジタル大辞泉)
「贈賄(ぞうわい)」は「わいろを贈ること」、「収賄(しゅうわい)」は「わいろを受け取ること」を意味する二字熟語です。
両方を合わせて「贈収賄」と言います。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・例の贈収賄がなければ、トップ記事なのは間違いない。
(出典:山本弘,友野詳,高井信『妖魔夜行 深紅の闇』)
・同社の政界がらみの贈収賄疑惑は殺人動機として見過ごすことはできなかった。
(出典:森村誠一『殺人の赴任』)
・少なくとも、現代の日本人が贈収賄というような語感でこれを考えることは禁物なのである。
(出典:野口武彦『忠臣蔵 ― 赤穂事件・史実の肉声』)
・これは贈収賄双方にとって都合が悪い。
(出典:森村誠一『棟居刑事の情熱』)
・この男も、贈収賄事件に関係しているとみていいのだが、名前は、星野明だった。
(出典:西村京太郎『特急「ひだ3号」殺人事件』)
類語
・貪汚(たんお)
意味:欲が深くて心がいやしいこと。(出典:デジタル大辞泉)
・黄白(こうはく)
意味:金と銀。転じて、金銭。(出典:デジタル大辞泉)
・私曲(しきょく)
意味:不正な手段で自身だけの利益をはかること。利己心があって正しくないこと。(出典:デジタル大辞泉)
・汚職(おしょく)
意味:公職にある人が、地位や職権を利用して収賄などの不正な行為をすること。「涜職(とくしょく)」の言い換え語。(出典:デジタル大辞泉)
・涜職(とくしょく)
意味:職をけがすこと。特に公務員が私利私欲のために職責をけがすこと。「汚職」で言い換える。(出典:デジタル大辞泉)