端麗
「容姿端麗」という言葉でお馴染みの「端麗」という言葉。
「端麗」は、音読みで「たんれい」と読みます。
「端麗」という言葉を見ると、「麗しい(うるわしい)」という漢字からなんとなく華やかなイメージを抱くものの、具体的な意味については答えづらい言葉の一つではないでしょうか。
この記事では「端麗」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介しながらわかりやすく解説していきます。
端麗の意味
端麗には次の意味があります。
・きちんと整っていて美しい・こと(さま)。(出典:大辞林)
「端麗」をわかりやすく言うと「目鼻立ちや体、物の形が美しく整っていること」というような意味になります。
例えば、「彼女の容姿は端麗だ」という場合は「彼女の容姿は美しく整っている」といった意味になります。
具体的な使い方や例文は下記の通りです。
使い方・例文
・端麗で簡潔な文章は、わたしの頭にもすんなり入ってきた。(出典:野村美月『文学少女シリーズ14 “文学少女”見習いの、卒業。』)
・疑いようなく彼は端麗に見えたし、彼女は内気に見えた。(出典:ウルフ/西崎憲編訳『ヴァージニア・ウルフ短篇集』)
・加藤は大きく何かうなずいた。うなずきながら、外山三郎の端麗な顔と陰険な影村一夫の顔とを心の中で二重に見詰めていた。(出典:新田次郎『孤高の人』)
・まことに低い山ではあるけれど、その形がいかにも端麗で、全山を被う松のみどりの深さは、もう何十年も前の娘時代の関西への修学旅行の時以来、忘れられぬ印象を心にとどめている。(出典:田中澄江『花の百名山』)
・それが、とても端麗な筆致で書いてあるんです。(出典:有栖川有栖『朱色の研究』)