愚息
「愚息がお世話になりまして」などのように使う「愚息」という言葉。
「愚息」は、音読みで「ぐそく」と読みます。
「愚息」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「愚息」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
愚息の意味
「愚息」には次の意味があります。
・自分の息子をへりくだっていう語。(出典:デジタル大辞泉)
他人に息子を紹介する時などに使う言葉です。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・釣りのことになると、今年中学三年になる愚息に到底かなわない。
(出典:池波正太郎/佐藤隆介編『鬼平料理帳』)
・それが現在までつづき、一茂が我がヤクルトで3を付け、それをウチの愚息が応援しております。
(出典:高田文夫『正しい団塊の世代白書』)
・もしもあなたが愚息をお見捨てなくば、どうぞこの杯を乾して、愚息のささげる四拝の礼を受けてください。
(出典:施耐庵/駒田信二訳『水滸伝(二)』)
・さりながら、愚息の嫁につき、この者がかほどまで品性よろしからぬていに考えておることを、私は断固として否定するものでありまして、嫁を辱め云々につきましては申すに及ばぬのであります。
(出典:フーリック/大室幹雄訳『中国湖水殺人事件』)
・愚息にはもったいない美しき姫君であられる。
(出典:久美沙織『小説 エマ 2』)
類語
・息子(むすこ)
意味:親にとって自分の子である男性。
(出典:デジタル大辞泉)
・坊主(ぼうず)
意味:男の子を親しんだり、あざけったりして呼ぶ語。
(出典:デジタル大辞泉)
・子息(しそく)
意味:男の子ども。むすこ。また、男の子の敬称。
(出典:精選版 日本国語大辞典)
・倅(せがれ)
意味:自分の息子をへりくだっていう語。
(出典:デジタル大辞泉)
・ジュニア(じゅにあ)
意味: 英米などで、父と子が同名のとき、姓名の下に付けて子であることを示す語。
(出典:デジタル大辞泉)