怠り
「怠りがちになる」などのように使う「怠り」という言葉。
「怠り」は、訓読みで「おこたり」と読みます。
「おこたり」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「怠り」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
怠りの意味
「怠り」には次の意味があります。
・なまけること。怠慢。(出典:デジタル大辞泉)
古語においては「怠慢から生じる過失。」「過失をわびること。謝罪。」といった意味で使われますが、現代ではその使い方はされず「なまけること。」という意味で使います。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・病気と偽って登城を怠り、家で内職に励んでいた者さえいた。
(出典:藤沢周平『風の果て(下)』)
・しかも何と怠り勝ちな私の歩みであったろう。
(出典:吉田満『戦中派の死生観』)
・お屋敷でも怠りなく警護している様子です。
(出典:福永武彦『風のかたみ』)
・撒き餌も怠りなくして、三日目のその日ぐらいはいよいよと思ったのだが、やはり駄目だった。
(出典:神吉拓郎『私生活』)
・好きなことに手を染めると、始めは人よりも上達が早いため、次第に慢心して練習を怠りがちになる。
(出典:講談社辞典局編『日英対照実用ことわざ辞典』)
類語
・過失(かしつ)
意味:不注意や怠慢などから起こる失敗。やりそこない。また、それによる罪。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・不行届き(ふゆきとどき)
意味:気のくばり方や注意が足りないこと。(出典:デジタル大辞泉)
・手落ち(ておち)
意味:手続きや仕事の上で不足や欠点があること。(出典:デジタル大辞泉)
・粗慢(そまん)
意味:考え方ややり方などが、大ざっぱで、いいかげんなこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・閑卻(かんきゃく)
意味:なおざりにすること。いい加減にほうっておくこと。(出典:デジタル大辞泉)