ヒッピー
「ヒッピーカルチャー」などのように使う「ヒッピー」という言葉。
英語では「hippie」と表記します。
「ヒッピー」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「ヒッピー」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
ヒッピーの意味
「ヒッピー」には次の意味があります。
・ 既成の社会体制や価値観を否定し、脱社会的行動をとった若者たち。変わった服装や、放浪など奇抜な行動が特徴。一九六〇年代にアメリカで生まれ、世界中に広まった。(出典:精選版 日本国語大辞典)
社会の道徳観や生活様式を否定して放浪生活などを送り、自然回帰を目指した人々のことです。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ここにはロック・パーティもあればヒッピーもいれば、マリファナもある。
(出典:鈴木明『リリー・マルレーンを聴いたことがありますか』)
・おやじの指示だから、門田は若いヒッピーの間に割りこんで腰を下ろした。
(出典:松本清張『黒の回廊』)
・ヒッピー現象を論ずる人だって、LSDの成分を知ってはいないのだ。
(出典:星新一『きまぐれ博物誌』)
・でも、ぼくはアメリカのヒッピー文化のようなものが好きで、そのなかのひとつにロックがあったわけだよ。
(出典:青山南『ピーターとペーターの狭間で』)
・当然ヒッピースタイルで劇場の外の道に座り込んで開演時刻を待った。
(出典:秋野平『ロック、70年代—復刻CDに時代を聴く』)
類語
・アウトロー
意味:法の保護や秩序の外にある者。(出典:デジタル大辞泉)
・アウトサイダー
意味:局外者。部外者。特に、社会の枠からはみ出している者。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・無頼(ぶらい)
意味:一定の職業を持たず、無法なことをすること。また、そのさまやその人。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・ビート族(びーとぞく)
意味:現代の常識や道徳に反抗し、無軌道な行動をする若者たち。第二次大戦後、米国を中心に現れた。ビートニク。(出典:デジタル大辞泉)
・瘋癲族(ふうてんぞく)
意味:昭和42年(1967)夏ごろ、夕方になると東京新宿駅東口前の芝生に集まり、何をするでもなくぼんやりとしていた、長髪にジーパン姿の若者達をいった言葉。(出典:デジタル大辞泉)