品行方正
「品行方正な少女」などのように使われる「品行方正」という言葉。
「ひんこうほうせい」と読みます。
正しいという漢字が使われていることからポジティブな言葉であることをなんとなく理解している人は多いと思います。
しかし、実際に意味を説明しようとすると難しく感じる人は多いのではないでしょうか?
この記事では「品行方正」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
品行方正の意味
「品行方正」には次の意味があります。
・行いがきちんとしていて正しいこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
例えば「品行方正な少女」という使い方だと「行いがきちんとしていて正しい少女」という意味になります。
やはり漢字の持つイメージ通りのプラスの意味にということになります。
また、「品行方正な〇〇」という形容動詞として使われることの多い「品行方正」ですが名詞としても使用できます。
例えば「彼の性格を一言で表すなら品行方正である。」のような使い方です。
使い方・例文
・ところが三日の夜から四日にかけては、珍しくかれは品行方正であった。
(出典:横溝正史『金田一耕助ファイル15 悪魔の寵児』)
・これからは品行方正で誠実に勉強する人物でなければ世に立つ事が出来ん。
(出典:村井弦斎『食道楽』)
・品行方正な好青年なら道草など食わないはずなのに、と思っているのだ。
(出典:半村良『魔女街』)
・ ある者は、彼が品行方正なのはその肉体のせいだといってからかった。
(出典:シムノン/長島良三訳『メグレと口の固い証人たち』)
・私が周囲から品行方正な人間として待遇されて居たのも当然である。
(出典:長塚節『隣室の客』)
・家族や友人知人からも変な話は出ず、品行方正で前科はなしとなっていた。
(出典:片山憲太郎『電波的な彼女02』)