頑な
「頑なな性格」などのように使う「頑な」という言葉。
「頑な」は、訓読みで「かたくな」と読みます。
「頑な」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「頑な」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
頑なの意味
「頑な」には次の意味があります。
・ 意地を張って自分の主張や態度を変えないさま。
(出典:デジタル大辞泉)
わかりやすく言うと「人の意見を聞かないで、自分の考えを全く変えない様子」という意味です。
小説などでの使い方や類語については下記の通り。
使い方・例文
・父親の厳しい躾が、かえってわしを頑なな左利きにさせたのかもしれぬ。
(出典:浅田次郎『壬生義士伝 上』)
・傷つけられたプライドと酔いの勢いが、彼を頑なにさせているのだろう。
(出典:中野順一『セカンド・サイト』)
・出会ったころから変わっていない、無言のうちに他人を拒絶する頑な態度。
(出典:三雲岳斗『レベリオン 第3巻』)
・なんだかみゆきの態度にはただ心配しているのとは違う、妙な頑なさがあった。
(出典:橋本紡『半分の月がのぼる空4』)
・小文を守るのだという頑なな気持ちがおれの手足を縛っていた。
(出典:馳星周『不夜城完結編 長恨歌』)
・どこまでも寡黙に、頑なな石の心をもって天空のその場所に腰を据えていた。
(出典:村上春樹『1Q84 BOOK2』)
類語
・頑固(がんこ)
意味:なかなか自分の態度や考えを改めようとしないこと。(出典:デジタル大辞泉)
・頭が固い(あたまがかたい)
意味:考え方が柔軟でない。(出典:デジタル大辞泉)
・石頭(いしあたま)
意味:融通がきかず、ものわかりが悪いこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・意固地(いこじ)
意味:意地を張ること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・強情(ごうじょう)
意味:意地を張って、なかなか自分の考えを変えないこと。(出典:デジタル大辞泉)