吉兆
「吉兆の表れ」などのように使う「吉兆」という言葉。
「吉兆」は、音読みで「きっちょう」と読みます。
「吉兆」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「吉兆」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
吉兆の意味
「吉兆」には次の意味があります。
・よいこと、めでたいことの起こる前ぶれ。(出典:デジタル大辞泉)
「吉兆」をわかりやすく言うと「何かよいことが起きそうなしるし」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ケアルの故郷では、雷鳴は事を起こすときの吉兆であると言われている。
(出典:三浦真奈美『風のケアル 第2巻 波濤立つ都』)
・星がこの家を照らすなどということは、吉兆にちがいありません。
(出典:施耐庵/駒田信二訳『水滸伝(一)』)
・私はじっと我慢していなければならないのだ、天の状態がもっと私にとって吉兆を示すようになるまでは。
(出典:シェイクスピア/大山敏子訳『冬の物語』)
・いやさ、竜の天上するなどと申す夢は吉兆じゃとか聞いた事がござる。
(出典:芥川竜之介『竜』)
・同じ現象であっても、解釈者によって吉兆であったり凶兆であったりすることもあった。
(出典:山本弘『神は沈黙せず』)
類語
・吉相(きっそう)
意味:吉事のある前ぶれ。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・瑞祥(ずいしょう)
意味:めでたいことが起こるという前兆。(出典:デジタル大辞泉)
・瑞相(ずいそう)
意味:めでたいことの起こるしるし。(出典:デジタル大辞泉)
・吉祥(きちじょう)
意味:めでたい兆し。(出典:デジタル大辞泉)
・瑞兆(ずいちょう)
意味:めでたいしるし。めでたい前兆。(出典:精選版 日本国語大辞典)