派閥
「派閥を作る」などのように使う「派閥」という言葉。
「派閥」は、音読みで「はばつ」と読みます。
「派閥」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「派閥」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
派閥の意味
「派閥」には次の意味があります。
・出身・縁故・利害・政治的意見などで結びついた人々が形成する排他的な小集団。(出典:デジタル大辞泉)
「派閥」は特に、「自民党などで特定の政治家のもとに結集している議員の集団」という意味で使うことが多いです。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・見たところ幹部の坊主がそれそれに派閥を作っているような感じですな。
(出典:京極夏彦『鉄鼠の檻』)
・それだけ大きな勢力ならば、当然ながら様々な派閥があるってなもんよ。
(出典:鎌池和馬『とある魔術の禁書目録 第7巻』)
・まだ、そんな派閥とかグループとかを率ひきいる立場にあったわけじゃない。
(出典:西尾維新『物語シリーズ 13 憑物語』)
・派閥はばつ争いの概略がいりゃくを知った時、わざわざ顔を見に行ったんだ。
(出典:小林めぐみ『ねこのめ 第1巻 天秤の錯覚』)
・その原因が派閥の対立にあることを、回想録ではくり返して書いている。
(出典:高木俊朗『抗 命 インパールII』)
類語
・党派(とうは)
意味: 考え方・主義や利害関係などを同じくする人々の集まり。(出典:小学館)
・会派(かいは)
意味:主義や主張、または目的などを同じくする集団や派閥のこと。(出典:実用日本語表現辞典)
・徒党(ととう)
意味:ある目的のために仲間や一味などを組むこと。(出典:小学館)
・門閥(もんばつ)
意味:家柄のよい家が、互いに血縁関係を結んでつくった閥。(出典:小学館)
・政派(せいは)
意味:政治上の派閥。政党の中の閥やグループ。(出典:小学館)