朴訥
「朴訥な人柄」などのように使う「朴訥」という言葉。
「朴訥」は、音読みで「ぼくとつ」と読みます。
「朴訥」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「朴訥」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
朴訥の意味
「朴訥」には次の意味があります。
・かざりけがなく話下手なこと。無骨でかざりけがないこと。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「朴訥」は、無口で口下手だが素朴で実直、というような人柄を指す言葉です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・冗談などの気の利いたことができない性質らしく、朴訥な話し方だった。
(出典:乙一『天帝妖狐』)
・その朴訥とした表情からでは、一体何を考えているのかよく読めない。
(出典:西尾維新『クビシメロマンチスト 人間失格・零崎人識』)
・寝ているときも、起きているときも朴訥なしぐさがとても愛くるしい。
(出典:田口ランディ『ハーモニーの幸せ』)
・青年は間もなく朴訥に礼を述べながら帰っていった。
(出典:壇一雄『リツ子 その愛・その死』)
・眉毛が雪のように白く、朴訥そうな、がっしりした体格の人であった。
(出典:駒田信二『中国怪奇物語(妖怪編)』)
類語
・謹厚(きんこう)
意味:つつしみ深く温厚なこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・純朴(じゅんぼく)
意味:かざりけがなく素直なこと。(出典:デジタル大辞泉)
・篤実(とくじつ)
意味:人情にあつく実直なこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・堅気(かたぎ)
意味:心がしっかりしていて、まじめであること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・頑固(がんこ)
意味:かたくなで、なかなか考えや態度をまげようとしないこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)