強情
「強情な人」などのように使う「強情」という言葉。
「強情」は、音読みで「ごうじょう」と読みます。
「強情」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「強情」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
強情の意味
「強情」には次の意味があります。
・意地を張って、なかなか自分の考えを変えないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
「強情」をわかりやすく言うと、意地になり人の話を聞きいれようとはしない様子や振る舞いのことです。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・しかしおまえも止められたのにのぼって来るとはずいぶん強情な奴だな。
(出典:今村信雄編『古典落語(中)』)
・自分が間違えた時でも、書いてあるとおりにひいたんだと強情を張った。
(出典:ロラン・ロマン『ジャン・クリストフ』)
・いくら私が強情張りでもそのくらいなら妥協の範囲内でした。
(出典:茅田砂胡『デルフィニア戦記 第6巻 「獅子の胎動」』)
・たいていの場合、その無邪気さが相手の強情を打ち負してしまう。
(出典:横溝正史『恐ろしき四月馬鹿』)
・しかし彼もなかなかの強情者で、容易にその秘密を白状しなかった。
(出典:岡本綺堂『半七捕物帳』)
類語
・意固地(いこじ)
意味:かたくなに意地を張ること。また、そのさま。片意地。えこじ。(出典:デジタル大辞泉)
・片意地(かたいじ)
意味:自分の考えを執拗(しつよう)に押し通すこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・頑な(かたくな)
意味:意地を張って自分の主張や態度を変えないさま。頑固。(出典:デジタル大辞泉)
・頑固(がんこ)
意味:かたくなで、なかなか自分の態度や考えを改めようとしないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・意地張り(いじばり)
意味:「いじっぱり」に同じ。こうと思ったことは、よくても悪くても押し通すこと。また、そのさまや、そういう人。強情っぱり。(出典:デジタル大辞泉)