不変
「不変的な関係」などのように使う「不変」という言葉。
「不変」は、音読みで「ふへん」と読みます。
「不変」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「不変」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
不変の意味
「不変」には次の意味があります。
・変化しないこと。かわらないこと。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「不変」をわかりやすく言うと、変わることがなく同じ有り様であること、という意味です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・亡父の晩年は不遇で無気力だった。しかし、父に対する僕の尊敬の念は、あの幼少時の一日によって不変である。
(出典:赤瀬川隼『人は道草を食って生きる』)
・書物は不変であって、いろいろな意見などはしばしばそれに対する絶望の表現にすぎないのだ。
(出典:原田義人『審判』)
・腹に来る事が分かっていたとは言うが、未来も過去も不変ではない。
(出典:高畑京一郎『タイム・リープ 下』)
・こうして現わされるたびに、いろんなことを不変のものにしてゆくのだ。
(出典:ウルフ/中村佐喜子訳『燈台へ』)
・変化した可能性を考えていたのですが、いまのところ不変のようですね。
(出典:森岡浩之『星界シリーズ 1 星界の断章 I』)
類語
・一定(いってい)
意味:一つに定まって変わらないこと。(出典:デジタル大辞泉)
・永続的(えいぞくてき)
意味:物事がながく絶えることなく続くさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・不滅(ふめつ)
意味:ほろびないこと。永久になくならないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・スタティック(static)
意味:静止しているさま。静的。(出典:デジタル大辞泉)
・静的(せいてき)
意味:静かで動かないさま。静かなさま。(出典:デジタル大辞泉)