精密
「精密機器」などのように使う「精密」という言葉。
「精密」は、音読みで「せいみつ」と読みます。
「精密」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「精密」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
精密の意味
「精密」には次の意味があります。
・くわしくこまかいこと。こまかくゆきとどくこと。また、工作物の細部にいたるところまで正確で、巧みにできていること。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
きわめて細かい点まで乱れがなく、注意が行き届いていることを表します。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・その後他の恒星の距離もますます精密な方法で測定されるようになった。
(出典:寺田寅彦『宇宙の始まり』)
・これらのことは精密な計算によって明らかにされるのであるかも知れない。
(出典:和辻哲郎『古寺巡礼』)
・またわれわれの経験を一層精密にしてゆくということも含まれている。
(出典:湯川秀樹『創造的人間』)
・普通の人の感覚では、これほどの精密さで世界を捉えることはできない。
(出典:中井拓志『アリス Alice in the right hemisphere』)
・比較のモデルをつくるための学問的精密さを求めたいからというのだ。
(出典:赤瀬川隼『球は転々宇宙間』)
類語
・精細(せいさい)
意味:くわしくこまかいこと。くわしくゆきとどいていること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・正確(せいかく)
意味:正しくたしかなこと。事実あるいは基準となるものに合っていてまちがいのないこと。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・緻密(ちみつ)
意味:きめがこまかいこと。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・細密(さいみつ)
意味:きわめてこまかいこと。こまかくくわしいこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・微細(びさい)
意味:非常に細かいこと。きわめて小さいもの。(出典:精選版 日本国語大辞典)