小綺麗
「小綺麗な恰好」などのように使う「小綺麗」という言葉。
「小綺麗」は「こぎれい」と読みます。
「小綺麗」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「小綺麗」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
小綺麗の意味
「小綺麗」には次の意味があります。
・ちょっときがきいていてきれいなさま。きちんとしていて気持がよいさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
わかりやすく言うと、見た目や空間(部屋など)が、きちんと整っていて清潔である様子のことです。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・小綺麗な服装をして、白いエプロンを掛けた娘が何人か、立話をしていた。
(出典:ロレンス/吉田健一訳『息子と恋人 上巻』)
・ほう、とルドヴィコは声を漏らした。外から想像していたよりも、はるかに広くて小綺麗な部屋だった。
(出典:三雲岳斗『旧宮殿にて』)
・実際そのとおりで、それに見て来たところは、どこも小綺麗に片付いていた。
(出典:西風隆介『神の系譜III 幽霊の国』)
・天吾が今回は小綺麗な服装をしてきたことも、いくらか影響しているかもしれない。
(出典:村上春樹『1Q84 BOOK2』)
・香澄が歩きたいといったので、二人は川沿いの小綺麗な歩道を歩いている。
(出典:三雲岳斗『レベリオン 第1巻』)
類語
・こざっぱり(こざっぱり)
意味:飾りけがなく、清潔で感じのよいさま。(出典:デジタル大辞泉)
・身綺麗(みぎれい)
意味:身なり・身のまわりのこざっぱりしているさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・清潔(せいけつ)
意味:きれいでよごれのないこと。清浄なこと。衛生的なこと。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・整然(せいぜん)
意味:秩序正しく整っているさま。(出典:デジタル大辞泉)
・井井(せいせい)
意味:秩序正しく、きちんと整っているさま。(出典:デジタル大辞泉)