前人未踏
「前人未踏の記録」などのように使う「前人未踏」という言葉。
「前人未踏」は、音読みで「ぜんじんみとう」と読みます。
「前人未踏」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「前人未踏」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
前人未踏の意味
「前人未踏」には次の意味があります。
・今までだれも足を踏み入れていないこと。また、だれもその境地に到達していないこと。
(出典:デジタル大辞泉)
「前人」は「今までの人」、「未踏」は「足を踏み入れたことがないこと」を意味します。
2つを合わせた「前人未踏」は「それまで誰もたどり着いていない場所や境地に到達すること」という意味です。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ぴつたり正確に固定せしめようと前人未踏の修羅道である。
(出典:太宰治『檀君の近業について』)
・前人未踏の神秘境を指しているのだ。(出典:小栗虫太郎『人外魔境』)
・君の前人未踏の念願を達成することは至難の業でありますまい。(出典:坂口安吾『清太は百年語るべし』)
・ここから先は前人未踏の領域だ。
類語
・未開地(みかいち)
意味:まだ開拓されていない自然のままの土地。(出典:デジタル大辞泉)
・可耕(かこうち)
意味:耕作の可能な土地。(出典:デジタル大辞泉)
・人跡未踏(じんせきみとう)
意味:人がまだ足を踏み入れたことがないこと。(出典:デジタル大辞泉)
・秘境(ひきょう)
意味:一般に知られていないところ。人が足を踏み入れたことがほとんどなく、どのようなところか世間に知られていない土地。(出典:精選版 日本国語大辞典)