門前雀羅
「門前雀羅を張る」などのように使う「門前雀羅」という言葉。
「門前雀羅」は、音読みで「もんぜんじゃくら」と読みます。
「門前雀羅」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「門前雀羅」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
門前雀羅の意味
「門前雀羅」には次の意味があります。
・その家、その場所に誰も訪れる人がいなくなって、寂しい様子。
(出典:四字熟語を知る辞典)
「雀羅」は「雀を捕まえるための網」を意味します。
「門前雀羅」は、訪れる人がおらず、門の前に網で捕まえられるほど雀が群れている、という意味です。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・老大と成れば鞍馬稀にして門前雀羅を張るに至る(出典:正岡子規『棒三昧』)
・私が一週間も居いなかった日にゃ、門前雀羅を張るんだわ。(出典:泉鏡花『婦系図』)
・今ではまるで門前雀羅を張るといったような好景気でございまして。
(出典:薄田泣菫『茶話』)
類語
・寂れる(さびれる)
意味:活気がなくなって寂しくなる。ひっそりする。(出典:デジタル大辞泉)
・朽ちる(くちる)
意味:評判が衰えてしまう。すたれる。(出典:デジタル大辞泉)
・廃墟(はいきょ)
意味:建物・市街などの、荒れはてた跡。「廃墟と化した街」(出典:デジタル大辞泉)
・閑古鳥が鳴く(かんこどりがなく)
意味:人の訪れがなく、ひっそりと静まり返っているさま。客が来なくて商売がはやらないさま。(出典:デジタル大辞泉)
・侘しい(わびしい)
意味:ひどくもの静かでさびしい。(出典:デジタル大辞泉)