厳か
「厳かに式が進む」などのように使う「厳か」という言葉。
「厳か」は、訓読みで「おごそか」と読みます。
「厳か」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「厳か」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
厳かの意味
「厳か」には次の意味があります。
・重々しくいかめしいさま。礼儀正しく近寄りにくいさま。(出典:デジタル大辞泉)
荘厳な雰囲気を表す言葉であり、日本の神社や仏閣の雰囲気や儀礼の様子を形容する際によく使われます。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・特別の仕事に自分は従事しているという厳かな気があるからそうなのである。
(出典:川上宗薫『流行作家』)
・いとこは厳かな儀式を見守るように、先生の次の動作を待った。
(出典:小川洋子『妊娠カレンダー』)
・現場の持つ独特の雰囲気のためだろう、厳かな気分さえ味わっていた。
(出典:鈴木光司『ループ』)
・しかしそれは一種の反動で、厳かな日本化の道は後戻りはせぬであろう。
(出典:伊藤整『太平洋戦争日記(一)』)
・「とうとう来たぞ」私は頭上の彼にむかって、大声で厳かに宣言した。
(出典:小田実『何でも見てやろう』)
類語
・威厳(いげん)
意味:近寄りがたいほど堂々としておごそかなこと。(出典:デジタル大辞泉)
・厳めしい(いかめしい)
意味:おごそかで重々しい。威厳がある。(出典:デジタル大辞泉)
・凛(りん)
意味:態度・容姿・声などが、きびしくひきしまっているさま。(出典:デジタル大辞泉)
・気迫(きはく)
意味:力強く立ち向かってゆく精神力。(出典:デジタル大辞泉)
・カリスマ性(かりすませい)
意味:人々の心を引きつけるような強い魅力。また、それをもつ人。(出典:デジタル大辞泉)