粒々辛苦
「粒粒辛苦したすえに学者となる」などのように使う「粒々辛苦」という言葉。
「粒々辛苦」は、音読みで「りゅうりゅうしんく」と読みます。
「粒々辛苦」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「粒々辛苦」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
粒々辛苦の意味
「粒々辛苦」には次の意味があります。
・穀物の一粒一粒は農民の辛苦の結晶であるということ。米を作る農民の苦労をいう。転じて、物事を成し遂げるために、こつこつと苦労を重ね、努力を積むこと。
(出典:デジタル大辞泉)
「粒々」は「穀物の一粒一粒」、「辛苦」は「辛く苦しい思いをすること」を意味します。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・青春や人並の楽しみすらもギセイにして粒々辛苦のアゲクに、これですよ。(出典:坂口安吾『親が捨てられる世相』)
・これ等の細民が三四年間粒々辛苦の所得なるを、万一咄嗟とっさにこの大金を獲ば
(出典:泉鏡花『金時計』)
・実は粒々辛苦の結果であるのを見ればわかる。
(出典:岸田国士『「にんじん」とルナアルについて』)
類語
・研鑽(けんさん)
意味:学問などを深く究めること。(出典:デジタル大辞泉)
・尽力(じんりょく)
意味:ある目的の実現のために、力を尽くすこと。(出典:デジタル大辞泉)
・奮励(ふんれい)
意味:気力をふるい起こして、努め励むこと。(出典:デジタル大辞泉)