顕現
「顕現する」などのように使う「顕現」という言葉。
「顕現」は、音読みで「けんげん」と読みます。
「顕現」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「顕現」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
顕現の意味
「顕現」には次の意味があります。
・はっきりと姿を現すこと。はっきりとした形で現れること。(出典:デジタル大辞泉)
「そこに顕現する」などのように使われ、今まで無かったものが形を伴って現れるさまを指します。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・英霊の宝具とは、形ある固有の武器として顕現するものばかりではない。
(出典:虚淵玄 『Fate Zero Vol 1 第四次聖杯戦争秘話』)
・その夢を誰もが信じ、それを貫けば華胥氏の国が顕現するのだと思っていた。
(出典:小野不由美 『十二国記 10 華胥の幽夢 漂舶』)
・あの顕現が余り偉大なので、 全く自分が侏儒であるように、己は感じた。
(出典:森鴎外 『ファウスト』)
・弟子達が「キリストの顕現」に接する過程には次のような事情があったのかもしれない。
(出典:八木誠一 『キリストとイエス―聖書をどう読むか』)
・精神の運動応答するひとつの精神の運動が顕現している。
(出典:フロイト/ 渡辺哲夫訳 『モーセと一神教』)
類語
・具現(ぐげん)
意味:実際に、具体的な形に現すこと。また、具体的に現されたもの。(出典:デジタル大辞泉)
・発現(はつげん)
意味:現れ出ること。また、現し出すこと。(出典:デジタル大辞泉)
・顕示(けんじ)
意味:わかるように、はっきりと示すこと。(出典:デジタル大辞泉)
・具象(ぐしょう)
意味:はっきりした姿・形を備えていること。(出典:デジタル大辞泉)
・具体(ぐたい)
意味:物事が、直接に知覚され認識されうる形や内容を備えていること。
(出典:デジタル大辞泉)