天網恢恢
「天網恢恢疎にして漏らさず」などのように使う「天網恢恢」という言葉。
「天網恢恢」は、音読みで「てんもうかいかい」と読みます。
「天網恢恢」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「天網恢恢」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
天網恢恢の意味
「天網恢恢」には次の意味があります。
・「天網恢恢疎にして漏らさず」の略。天は決して悪人・悪事を見逃さないということ。(出典:四字熟語を知る辞典)
悪いことをすると罰が当たるという意味です。
「天網恢恢疎にして漏らさず」の略語として使われています。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ぼくの眼からは天網恢恢、奥さんにいちいち注意してやるのが親切ってものですよ。
(出典:モリエール/鈴木豊訳『人間ぎらい』)
・天網恢恢疎而不漏てんもうかいかいそにしてもらさずと言へど陽子反陽子反物質大黒穴此有時これあるときは大漏も又可也。
(出典:山下洋輔『ドバラダ門』)
・そこが、それ、天網恢恢かいかいじゃ
(出典:横溝正史『人形佐七捕物帳 7』)
類語
・成敗(せいばい)
意味:処罰すること。こらしめること。(出典:デジタル大辞泉)
・懲戒(ちょうかい)
意味:不正または不当な行為に対して制裁を加えるなどして、こらしめること。(出典:デジタル大辞泉)
・天罰覿面(てんばつてきめん)
意味:悪事を働けば、すぐに天罰が現れること。(出典:デジタル大辞泉)
・天誅(てんちゅう)
意味:天の下す罰。天罰。(出典:デジタル大辞泉)
・報い(むくい)
意味:ある行為の結果として身にはね返ってくる事柄。(出典:デジタル大辞泉)