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佳境とは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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佳境

「佳境に入る」などのように使う「佳境」という言葉。

「佳境」は、音読みで「かきょう」と読みます。

「佳境」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「佳境」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。

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佳境の意味

「佳境」には次の二つの意味があります。

1 興味深い場面。また、すぐれた境地。
2 景色のよい場所。(出典:精選版 日本国語大辞典)

それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。

佳境の意味①「興味深い場面。また、すぐれた境地」

「佳境」の一つ目の意味は「興味深い場面。また、すぐれた境地」です。

一般的に使われることの多いのがこの意味で、「重要な部分」や「物語の終盤」などの意味で使われることもあります。

具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・ここから話はいよいよ佳境に入るわけだが、このあたりで一休みしよう。
(出典:駒田信二『好色の戒め 「肉蒲団」の話』)

・話はだんだん佳境に入って到底あり得べからざるような話に進んでいった。
(出典:平林初之輔『現下文壇と探偵小説』)

・夜がふけるにしたがって音楽は佳境にはいっていった。
(出典:与謝野晶子『源氏物語』)

・たしかいま、制作の佳境なのだと言っていた。
(出典:岩田洋季『月の盾』)

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類語

・絶頂(ぜっちょう)
意味:最高のところ。頂点。(出典:デジタル大辞泉)

・最高潮(さいこうちょう)
意味:ある雰囲気や感情などが最も高まった状態。(出典:デジタル大辞泉)

・全盛期(ぜんせいき)
意味:人気・勢力・実力などが、もっとも盛んな状態にある時期。(出典:デジタル大辞泉)

・クライマックス
意味:興奮、緊張、精神の高揚などが最高潮に達した、その状態・場面。
(出典:精選版 日本国語大辞典)

佳境の意味②「景色のよい場所」

「佳境」の二つ目の意味は「景色のよい場所」です。

この「佳境」は「場所」に対して使われ「眺望がいい場所」「美しい場所」「景観のいい場所」というような意味です。

具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・わたしたちがいまこうして立っているここは、わたしにとってこの上ない佳境なのです。
(出典:セルバンテス/荻内勝之訳『ペルシーレス(下)』)

・その眺望はまさに絶景、その地勢はまさに佳境
(出典:古川日出男『アラビアの夜の種族2』)

・県内随一の佳境
(出典:デジタル大辞泉)

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類語

・名所(めいしょ)
意味:景色・旧跡などで有名な場所。(出典:デジタル大辞泉)

・聖地(せいち)
意味:特定の分野において重要な場所。あこがれの場所。(出典:デジタル大辞泉)

・佳景(かけい)
意味:よい景色。よい眺め。(出典:デジタル大辞泉)

・美観(びかん)
意味:美しい眺め。美しい景観。(出典:デジタル大辞泉)

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