まちまち
「人によって感想はまちまちだった」などのように使う「まちまち」という言葉。
「まちまち」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「まちまち」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
まちまちの意味
「まちまち」には次の意味があります。
・物事や意見などが、それぞれ異なっていること。また、そのさま。さまざま。
(出典:デジタル大辞泉)
「区々」と書いて「まちまち」と読みます。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・コースは日によってまちまちだが、行きと帰りとは必ず逆方向である。
(出典:天藤真『大誘拐』)
・いずれもが同じ内容をもち同じ配列を示しているのでなくまちまちである。
(出典:チョーサー/繁尾久訳『精選カンタベリ物語』)
・副作用がなく習慣性がないことになっていたが、意見は賛否まちまちだ。
(出典:ハインライン『夏への扉』)
・この大氾濫の原因について各種民族の伝うるところは甚だまちまちである。
(出典:寺田寅彦『宇宙の始まり』)
・その高さはまちまちで、低いところでは石が苔むし、殆ど埋まっている。
(出典:北村薫『覆面作家の夢の家』)
類語
・ちぐはぐ
意味:二つ以上の物事が、食い違っていたり、調和していなかったりするさま。
(出典:デジタル大辞泉)
・不揃い(ふぞろい)
意味:そろっていないこと。まちまちであること。数が足りないこと。また、そのさま。
(出典:デジタル大辞泉)
・煩雑(はんざつ)
意味:こみいっていてわずらわしいこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・支離滅裂(しりめつれつ)
意味:物事に一貫性がなく、ばらばらで、まとまりのないこと。また、そのさま。
(出典:デジタル大辞泉)
・渾然一体(こんぜんいったい)
意味:すべてがとけ合って一つのものになるさま。(出典:デジタル大辞泉)