明文化
「暗黙のルールを明文化する」などのように使う「明文化」という言葉。
「明文化」は、音読みで「めいぶんか」と読みます。
「明文化」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「明文化」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
明文化の意味
「明文化」には次の意味があります。
・はっきり文書で書き示すこと。(出典:デジタル大辞泉)
なぜ「明文化」するのかというと、暗黙の状態にあったものを明るみに出すことによって、ある種の公的な力を持たせるためであったりします。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・四年かかった問題がこれでやっと明文化されて結論がついた。
(出典:開高健『ずばり東京』)
・恐怖の対象を明文化できずに、本能的に怖いと感じる心と体がただ震え続ける。
(出典:福井晴敏『終戦のローレライ(下)』)
・法律として明文化されているわけではむろんない。
(出典:夢枕獏『神々の山嶺 下』)
・内藤に明文化するよう勧めたが、平気だよと言って受けつけなかった。
(出典:沢木耕太郎『一瞬の夏』)
・遺言状にもその点ははっきりと明文化されています。
(出典:ドイル・アーサー・コナン『赤毛連盟』)
類語
・明言(めいげん)
意味:はっきり言いきること。言明。(出典:デジタル大辞泉)
・宣言(せんげん)
意味:個人・団体・国家などが、意見・方針などを外部に表明すること。また、その内容。
(出典:デジタル大辞泉)
・謳う(うたう)
意味:ある事を盛んに言いたてる。また、明記して主張する。(出典:デジタル大辞泉)
・筆を執る(ふでをとる)
意味:書画または文章を書く。執筆する。(出典:デジタル大辞泉)
・誇示(こじ)
意味:誇らしげに示すこと。得意になって見せること。(出典:デジタル大辞泉)