召喚
「召喚する」などと使われる「召喚」という言葉。
「召喚」は、音読みで「しょうかん」と読みます。
日常会話で、耳にすることが少ない「召喚」ですが、どのような意味なのでしょうか?
この記事では「召喚」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
召喚の意味
「召喚」には次の意味があります。
・官庁、特に、裁判所が日時・場所などを指定して被告人や証人などを呼び出すこと。(出典:大辞林 第三版)
「召喚」をわかりやすく言うと「出頭させる」というような意味になります。
また、「召喚」の「召」は「地位の高いものが、地位の低いものを口で呼び寄せる」、「喚」は「大声で呼ぶ」という意味があります。
これらの言葉を組み合わせて「地位の高いものが、地位の低いものを大声で呼ぶ」という意味で表すことができます。
具体的な使い方や例文は下記の通りです。
使い方・例文
・彼にしてみれば名古屋から東京の捜査本部に召喚されたようなものであった。
(出典:森村誠一『殺人の赴任』)
・二日後、私たちは軍法会議に召喚されることになったと知らせてきた。
(出典:ヴィドック/三宅一郎訳『ヴィドック回想録(1)』)
・この地域の省長官を召喚するのを私が忘れぬよう注意してくれ。
(出典:フーリック/大室幹雄訳『中国湖水殺人事件』)
・国王の召喚を約束させたなんて、これは本当の偉業じゃないですか。
(出典:佐藤賢一『王妃の離婚』)
・そのときこそ、あなたを証人として召喚する必要はすこしもありませんね。
(出典:ダイン/瀬沼茂樹訳『カナリヤ殺人事件』)
・神戸牧師はふと今朝程来た裁判所からの召喚状の事を思い出した。
(出典:甲賀三郎『支倉事件』)