我儘
「我儘を言う」などのように使う「我儘」という言葉。
「我儘」は、訓読みで「わがまま」と読みます。
「我儘」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「我儘」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
我儘の意味
「我儘」には次の意味があります。
・他を顧慮することなく自分勝手にふるまうこと。身勝手なこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
自分の利益のみに注目し、周りの影響をかえりみないことを意味します。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・生まれも育ちもいいということで、どこか我儘というところもある。
(出典:峰隆一郎『殺人特急逆転の15分』)
・利己主義とは自己の快楽を目的とした、つまり我儘ということである。
(出典:西田幾多郎『善の研究』)
・優しく母性的な女を期待していたのに、妻は驕慢で我儘な女であった。
(出典:柏原兵三『徳山道助の帰郷』)
・我儘な情が起ったら自らそれを抑制しなければならんのが人の道だ。
(出典:村井弦斎『食道楽』)
・我儘で嫉妬深い恋人というのは可愛いものだが、夫となるとそうはいかない。
(出典:林真理子『不機嫌な果実』)
類語
・利己主義(りこしゅぎ)
意味:社会や他人のことを考えず、自分の利益や快楽だけを追求する考え方。(出典:デジタル大辞泉)
・自己中(じこちゅう)
意味:何事も自分を中心に考え、他人については考えが及ばないさまをいう。(出典:)
・エゴイスト
意味:利己的な人。利己主義者。(出典:デジタル大辞泉)
・自分勝手(じぶんかって)
意味:他人の事は考えず、自分の都合だけを考えること。(出典:デジタル大辞泉)
・我田引水(がでんいんすい)
意味:物事を、自分に都合のいいように言ったりしたりすること。(出典:デジタル大辞泉)